陸前高田産業まつりに参加しました(参加報告)

10月25日・26日の2日間、陸前高田で開催された「産業まつり」にいわて癒しの会として出展しました。秋の潮風が少し冷たく感じられる中、会場には地元の特産品を並べるお店や事業所のブースがずらり。炭火の香りや笑い声があちこちから聞こえ、どこか懐かしく、あたたかい空気に包まれていました。
私たちはヒーリングサロン「たすけ」さんのブースにて、2日間あわせて延べ12名のメンバーが来場者の方々にヒーリング体験を提供しました。
初日は曇り空ながら穏やかで、ブースの前を行き交う人たちとの会話が自然に生まれる一日。二日目はあいにくの雨模様となりましたが、そんな中でも立ち寄ってくださる方が絶えず、雨音がBGMのように響く中で、しずかに癒しの時間が流れていきました。
2日間で合計28名の方に体験していただきました。参加者には女性も多く、近年は若い世代の方の姿もかなり増えています。「不思議な感覚でした」「体が軽くなりました」「気持ちが落ち着きました」といった声が多く、自分の体と向き合う時間を新鮮に感じる方も多かったようです。世代を問わず、誰もが安心して立ち寄れる空間であったことが何よりうれしく感じられました。
ブースでは、手を当てて体の不調を整えるヒーリングのほか、呼吸法や簡単なセルフケアの方法を実際に体験していただきました。ある参加者は肩や背中の張りを感じながら訪れ、ゆっくり手当てを受けると自然に表情がやわらぎ、「肩が軽くなった気がします」と微笑まれました。また、日常のストレスや心配ごとを抱える方には、呼吸法を一緒に行いながら心を落ち着ける時間を作ると、「なんだか気持ちまで軽くなりました」と安心した声が聞かれました。こうしたひとつひとつのやり取りが、体と心の両方を整える大切さを改めて実感させてくれました。



ヒーリングは体の不調に直接働きかけるものですが、本来、心と体は切り離せない関係にあります。体のケアと同時に心のケアを行うことで、根本的に健康で明るく、豊かな日々を送ることができるのです。私たちのケアでは、体の手当だけでなく、日々抱える心の悩みやストレスにも目を向け、一人ひとりが心身ともに整うよう支援することを大切にしています。また、以前にヒーリングを受けてくださった方が再び訪れてくださる場面もあり、こうした活動が地域に少しずつ根づいていることを実感しました。
いわて癒しの会は、イベント出展だけでなく、医療過疎地域へのセルフケア普及活動にも取り組んでいます。岩手県内には、医療機関が少なく通院が難しい地域が点在しています。
そうした場所では、日々のセルフケアが心身の健康を守る大切な手段となります。手当てや呼吸法など、誰でも実践できるセルフケアの方法をわかりやすく伝え、自分の体を自分で整える力を育むこと——それが、私たちの活動の軸です。
今回の産業まつりでは、地域の方々との新しい出会いに加え、若い世代の方々が興味を持ってくださったことも大きな励みになりました。今後も、年齢を問わず気軽に立ち寄れる“やさしい癒しの場”を広げながら、地域の皆さまとともに歩んでいけたらと思います。


