長松寺で坐禅会を開催しました

2026年9月26日(土)、盛岡市仙北町の曹洞宗 萬峰山 長松寺にて、坐禅会を開催しました。秋の気配を感じる穏やかな天候に恵まれ、9名の皆さまにご参加いただきました。今回は初めて坐禅を体験される方も4名。少し緊張しながら本堂に集まった参加者を、ご住職が温かく迎えてくださいました。

ご住職から坐禅の作法を教えていただきました

坐禅を始める前に、ご住職から坐禅の基本的な作法について、丁寧にご説明いただきました。足の組み方、手の組み方、姿勢や呼吸の整え方など、初めて参加する方にも分かりやすく、一つひとつ教えていただきます。実際に坐る前には簡単な練習も行われ、参加者はそれぞれの姿勢を確認しながら、少しずつ坐禅へと心と身体を整えていきました

静寂に包まれた本堂で

本堂に静けさが広がり、参加者それぞれが静かに坐ります。普段の生活では、さまざまな情報や音に囲まれ、絶えず何かを考えながら過ごしています。そんな日常から少し離れ、姿勢を整え、呼吸を整え、ただ静かに坐る。曹洞宗の坐禅では「只管打坐(しかんたざ)」という言葉が大切にされています。これは、ただひたすらに坐るという意味です。何か特別なことをするのではなく、今この瞬間に静かに坐る。その時間そのものが、普段とは違う豊かなひとときとなりました。

「警策」をいただくということ

坐禅の時間には、何人かの参加者が「警策(きょうさく)」をいただきました。警策とは、坐禅の際に用いられる細長い木の棒のことです。ご住職からは、警策を受ける際の作法についても説明していただきました。曹洞宗では、警策を受ける際には合掌し、上体を左前方に傾けて受けます。単に眠気を覚ますためだけのものではなく、坐禅に励む人を警め、励ますものとして用いられています。

また、この警策には、文殊菩薩の手の代わりという意味もあるそうです。文殊菩薩は仏教において智慧を象徴する菩薩です。ご住職からは、警策をいただくことには、ただ身体を叩いて気合いを入れるということではなく、文殊菩薩の智慧にあやかり、坐禅に励むという意味があることも教えていただきました。


静かな本堂に響く、警策の音。その一音が、静寂の中に凛とした空気を生み出していました。

坐禅の後は、ご住職を囲んで座談会

およそ1時間の坐禅を終えた後は、場所を移して、ご住職を囲んで座談会を行いました。お茶とお菓子をご用意いただき、坐禅の時間を振り返りながら、参加者同士で感想を話したり、ご住職にさまざまな質問をしたり。お寺のこと、掛け軸のこと、最近の出来事について感じていることなど、話題は自然に広がっていきました。坐禅の最中にいただいた警策についても、改めてその意味を伺うことができ、坐禅だけでは知ることのできない、貴重なお話を聞かせていただきました。

静かに坐り、ゆっくりと語る時間

今回の坐禅会では、坐禅と座談会を合わせて、およそ2時間。静寂に包まれた本堂で自分と向き合う時間と、その後にお茶を囲みながら人と語り合う時間。どちらも、この日の大切なひとときとなりました。初めて坐禅を体験された方から、これまで坐禅を経験された方まで、9名それぞれが、それぞれの時間を過ごすことができたのではないでしょうか。日常の少し外側にある静かな時間。そこに身を置くことで、普段とは違う感覚や気づきに出会うことがあります。今回の坐禅会が、参加された皆さまにとって、そんな豊かな時間となっていれば嬉しく思います。

最後になりましたが、今回の坐禅会にご参加いただいた皆さま、そして貴重な時間と学びの場をご用意くださった長松寺のご住職に、心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。